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成功の宣言文メンバーからのメッセージ

「成功の宣言文」文庫は第一巻「四画面思考」、第二巻「元気の
出る俳句」に続いて、第三巻「改革の輪」が発刊されました。「成
功の宣言文」文庫の購入は下記ブログより可能です。 
http://www.success-poem.com/book.htm

■JMACパリの棚田さんから、ヨーロッパ企業コンサルティング
論NO5をいただきました。毎回、ヨーロッパから最新の改革実践
の新視点を提供していただいており、ありがとうございます。今回
も「ISOマネジメント」編集部のご厚意で、2007年1月号の
欧州事情を加筆転載させていただいております。LVMHは高級ブ
ランドの先端企業で、年商が2兆円、経常利益で18%とは驚きで
すね。高級ブランド企業が環境先導企業でもあり、愛着商品の文化
創造にも貢献しており、社会からも支持されている。「Less is Mo
re(より少ないことは、より多い=豊かなことだ)」も持続的社会
づくりには参考になります。地域の改革実践でも活用できるコンセ
プトですね。個の自律で先行しているヨーロッパとは知識混合のチ
ャンスは多いです。20数年、ヨーロッパで活躍された棚田さんが
、来年からは日本にもどられますので日欧の知識混合の促進役を期
待しています。(近藤)
●「少ないは より多くなり 豊かなる」   ありたい姿 
■近藤さんへ、
標記連載企画、ありがとうございます。
第5回目のテキストを添付ファイルとして、お送り致します。
ご査収下さい。今回も「ISOマネジメント」編集部のご厚意です
。高達さんが昔から提唱されている<エコ・エコ>(エコロジー・エ
コノミー)のトピックスは、同誌で何回かとりあげる機会がありま
したが、今回の記事は、その初回分でした。
「愛着商品」の話は、以前、燕市の磨き屋シンジケートの活躍にち
なんで、<成功の宣言文>で取り上げて頂いた記憶があります。ル
イ・ヴィトンのようなデラックス商品でなくても、確立しうるコン
セプトだと今も思っています。
利益を出すべき「商品」なので、勝さんの指摘された交換価値とは
無縁な<バローレ>ではありませんが、「愛着」の核心には、個人
的な<バローレ>が必ず出発点としてあります。
勝さんのおっしゃる<バローレ>は、従来のVA:Value(=Valore)
Analysisで取り扱う表出的Explicitな「機能」とは直接リンクし
ない、暗黙的Tacitな「訴求点」なのでしょう。勝さんが、「無形
価値」に重心を置くために、<バローレ>という日本人には耳新し
いイタリア語にこだわる気持ちに、小生はとても共感できます。
(ただイタリアの人にとっては<バローレ>は日用語なので、VA
は「アナリッジ・ディ・バローレ」で、日本人向けのニュアンスが
現地の人たちに伝わらないのが、ちょっと残念です)
4月にパリで開催したR&Dカンファレンスにお招きしたトヨタの
長屋明浩氏(現在コーポレートレベルの「デザイン開発」部長、レ
クサスの前チーフデザイナー)が、講演タイトルの表現に、
“The Challenge of Creating ”(「感能的
価値」創造への挑戦)という言い回しを選択されたのを、思い出し
ます。以上です。今後とも宜しくお願い致します。では又! 
棚田 拝
●「ブランドの 信頼こそが 基本なり」   ありたい姿
■ヨーロッパ企業コンサルティング論 NO5 <エコロジー /
持続的成長>と「愛着商品」
[初出:「ISOマネジメント」(欧州事情)2007年1月号(日刊工
業出版刊)に加筆、編集部のご厚意により転載許可]
「LVMH」というフランスの会社を、御存知だろうか?
ヒント:ルイ・ヴィトン、モエット&シャンドン、ヘネシー、クリ
スチャン・ディオール、ジヴァンシー、セリーヌ、フェンディ、ケ
ンゾー、ロエヴェ、ゲラン、ドン・ペリニョン、クリュグ、シャト
ー・ディケム、ショーメ、デビアス、セフォラ、ボン・マルシェ・
・・。ずらりと並んだカタカナ名の共通項は?
 答え:「LVMH」は端緒となったLouis Vuitton, Moet, Hen
nessyの頭文字。モードの高級ブランド、ブランデー・シャンペン
・ワインの有名銘柄、化粧品・香水・宝飾の老舗、それらを網羅す
るホールディング・カンパニーの名前である。
年商140億ユーロ(約2.1兆円)、経常利益18%の超優良企
業。この利益のかなりの部分に、日本人顧客が貢献しているのは
周知のことだろう(メルシー・レ・ジャポネ!)。
デラックス嗜好に特化したこの会社のグループ統括レベルに、「
環境エコロジー担当」のマネジャーが居ると知ったのは、最近の
ことである。シルヴィー・ベナールさんという農学博士の女性が
14年前からこの職にある。LVMHのようなデラックス産業団
体の<エコロジー・サミット>が、昨年末パリで開かれた折、彼女
のインタヴュー記事は、正直、意外な発見だった。
ドイツを中心とした「環境ISO」や「環境会計」あるいは「企
業の社会的責任」CSRの普及とも関連して、2002年にEU
は、大手上場企業に対して、「持続的成長」Sustainable Devel
opmentに関する年間活動レポートを出すよう、勧告決議を行った
。勧告レベルで義務ではないため、まじめにやっている企業はま
だ少ない。LVMHのシルヴィーさんは、このレポートの社内責
任者でもある。(最新レポートの巻頭写真は、壁一面、植物の緑
に覆われたルイ・ヴィトンの新倉庫)。
EU勧告の中に「持続的成長」の意味が、判りやすく定義されて
いる:<エコロジー・社会的・経済的観点を視野に、次世代のニ
ーズをまかなうキャパシティを損なうことなく、現世代のニーズ
に応える形の成長のあり方>。次世代・現世代という言葉使いが
良い。弊社JMACでは「エコ・エコ」と呼び習わしているが、
営利企業にあっては、エコロジーは金銭的なエコノミーとリンク
しない限り、掛け声に終わって、それこそ持続的活動にはなりに
くい。LVMHでも同じである。
アメリカでは既に、「エコロジー」を売り物にしたデザイン事務
所が数多く活躍しているが、パリにも<O2>というユニークな
グループがある。LVMHは、この<O2>と組んで「エコロジ
カル・ニューマテリアル・ハンドブック」を作った。仕掛けたの
はシルヴィーさん。再利用可能で廃棄物が少なく、しかも高級品
デザイナー好みの、「ア・ラ・モード」な材料カタログとその利
用法をまとめたものである。グループ内でバイブルのように配布
し、デザイナーたちがどれくらい採択利用したか、年次レポート
内で指標としてトレースしている。
デラックス産業の材料は、確かに高品質かつ高価格である。昔、
シャネルの皮革商品の工場で、品質改善のお手伝いをしたことが
あるが、原材料の皮は、最高級品で美しく、長期の使用に耐えら
れる物が厳選されていた。それでも「生き物」の原料だから、部
分的なバラツキがある。型取り・裁断・縫製のちょっとした工夫
で、材料歩留まりの改善ができた。作業者の小集団活動で、様々
な提案を着実に適用しただけで、けっこうな経済効果が出せ、経
営サイドも満足。小集団へのご褒美は、シャネルのパリ本店で買
い物を楽しめる社内価格の金券であった。
ルイ・ヴィトンやシャネルのバッグは、デザインもさることなが
ら、多くの女性たちが認めるように、本当に「長もち」する。日
本の女子学生が、大枚をはたいて次から次へ買い換えるのは、L
VMHの利益に貢献はしても、グローバルな「持続的成長」の観
点からは、恐ろしい浪費であるに違いない。
使えば使うほどに良さが分かってくる商品を、私の仲間たちは<
愛着商品>と称している。大量生産・大量廃棄の対極である。ヨ
ーロッパでは、そうした商品によく出くわす。
ブランドへの「信頼」(信仰ではなく)をビジネスの基本にした
い、とシルヴィーさんは訴える。限られた数のバッグで良い。そ
のかわり同社は、アパレルの品揃えに注力し始めている。
もともとエルメスやヴィトン等の皮革商品は、遺産相続目録の<
動産>の部にリストされる類の物であった。親から子への<愛着
商品>。10年以上も寝かしたほうが良いボルドー・ワインや銀
食器もしかり。(ちなみに当地の遺産目録で、<動産>の部・<
不動産>の部という対語を見て初めて、私は前から不思議だった
<不動産>という奇妙な言葉の語源が腑におちた)。
最後に、LVMHのシルヴィーさんのモットーを示して締めくく
ってみよう:”Less is More”(より少ないことは、より多い
=豊かなことだ)。ガラスとスチールの直線的な現代建築の父、
ミース・ファン・デル・ローエの言葉である。ポスト・モダンの
装飾的な建物が流行ったあと、21世紀に不可欠なエコロジーの
世界で、この言葉が甦ったのは、昔、建築に携わった私には懐か
しく、何より嬉しい。”Less is More”。「持続的成長」をう
まく表したコンセプトだと思う。
棚田幸紀(JMACパリ)
        
■石川県でも知識創造の一環として、伝統工芸や地域イノベーシ
ョン活動が推進されています。本日は金沢文化ホールでJAIS
Tが主催して、地域再生人材シンポジウム2008が開催されま
す。皆さん、ふるってご参加いただき、持続的成長のための地域
再生人材のあり方を交流させていただきたいと存じます。私達も
4画面思考で企業や地域を元気にする改革実践人材育成の研究と
実践を継続しております。(近藤)
■■■■■<地域再生人材育成シンポジウム2008>■■■■■
日時:2008年9月27日(土) 13:00-17:00(開場12:30)
場所:金沢市文化ホール2階 大集会室
石川県金沢市高岡町15番1号
TEL: 076-223-1221
ウェブ:http://www.jaist.ac.jp/crsi/080927.htm
内容:
13:00-13:15 開会挨拶 片山 卓也 JAIST 学長
      國藤 進 JAIST 知識科学研究科長
       地域・イノベーション研究センター長
13:15-13:35 成果報告
「北陸先端科学技術大学院大学における地域再生
 人材育成の取り組み」-3年間を振り返って-
 中森 義輝  JAIST 知識科学研究科 教授
13:35-13:55
 「加賀バイオマスタウンの取組みと成果」
 民谷 栄一  大阪大学大学院工学研究科 教授
14:00-14:20
 基調講演「地域活性化における大学の役割」
 御園 慎一郎 (財)自治総合センター 事務局長
 (元 総務省大臣官房審議官)
14:20-14:40
 「全国における地域再生先進事例紹介」
 木村 俊昭 内閣府・地域活性化推進担当室 企画官
14:40-15:00
 「加賀百万石プロジェクトによる日仏文化交流」
  斎藤恵美子・斎藤アンジュ玉藻 音楽家
 (バイオリン演奏もあります。)
15:10-16:30
パネルディスカッション「伝統工芸と地域再生-成果と課題」
パネリスト
 御園 慎一郎 (財)自治総合センター 事務局長
 (元 総務省大臣官房審議官)
 木村 俊昭 内閣府・地域活性化推進担当室 企画官
 荒谷 啓一 加賀市山中温泉支所振興課 産業係長
 近藤 修司 JAIST 知識科学研究科 教授
 緒方 三郎 JAIST 知識科学研究科 特任准教授
 碇谷 勝  JAIST VBL研究員
モデレータ
 小林 俊哉 JAIST 知識科学研究科 特任准教授
16:30-17:00
 今後の展開 「地域再生システム論の今後の進め方」
 小林 俊哉 JAIST 知識科学研究科 特任准教授
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