●「成功の宣言文」文庫は第一巻「四画面思考」、第二巻「元気の
出る俳句」に続いて、第三巻「改革の輪」が発刊されました。「成
功の宣言文」文庫の購入は下記ブログより可能です。
http://www.success-poem.com/book.htm
■改革図面館で社会貢献型事業の連載をしていただいていた、京増
さんからかわら版1830「技術革新を導く経営」をいただきまし
た。京増さんも富士通時代から、自分ごとの改革実践者で、かわら
版を20年近く継続されておられます。現在はインタネットコンサル
で社会起業家でもあられます。京増さんから日経新聞主催のセミナ
ー「技術立国」の要約をいただきました。横河電機・クラレ・AL
BERTなどの次世代の技術経営改革実践の企業です。たゆみなく
未来開発をしつづけるためには、3企業のように、自分ごとで強み
の進化が大切ですね。(近藤)
●「限りなく 自分の強み 掘り下げて」 なりたい姿
■かわら版:技術革新を導く経営 080724 NO.1830
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7月17日、日経新聞主催のセミナー「技術立国」が開催され、そ
の中で「技術革新を導く経営」というパネルディスカッションがあ
りました。いま、企業に求められることは、ビジョンの明確化と企
業文化の継承、さらに環境変化と市場の期待を確認し、社員のコア
コンピタンス※を進化させ続ける努力だそうです。
※企業内部で培ったさまざまな能力のうち、競争のための手段とし
て、最も有効なもの。
㈱安川電機のコアコンピタンスは、“モータ”および“モータシャ
フト”の先にあり、“モータ”を脳とした先のヒューマン&エコ、
メカトロニクスの創造です。そして、使命は、その事業の遂行を通
して広く社会の発展、人類の福祉に貢献することにあって、この使
命達成のために、品質重視、経営効率の向上、市場のニーズにこた
えることを企業理念として掲げ、その実現に努力しているそうです
。そして、1940年の鉱山を市場とした電動機・重電の“モート
ルの安川”から、産業用エレクトロニクスを目指し、1960年は
、鉄鋼・セメント、工作機を市場とした“オートメーションの安川
”に、そしてメカトロ二クスの提唱から、1980年は、自動車、
コンピュータを市場とした“メカトロニクスの安川”になり、半導
体ロボットの“超”への挑戦から2000年代は、半導体、人と社
会、地球環境、新産業をターゲットとした“ロボットの安川”へと
進化しています。
1.パネルディスカッション「技術革新を導く経営」より
2.まごまごじぃじ 「アリンコ」「中森?の話」
かわら版のバックナンバーは私のホームページからご覧頂けます。
京増弘志 PDB01260@nifty.com
http://homepage3.nifty.com/kyomasu/
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1.パネルディスカッション「技術革新を導く経営」より
パネラー: ・蜷川 洋一氏 ㈱クラレ 取締役・専務執行役員
・宮原 範男氏 ㈱安川電機 取締役
・山川 義介氏 ㈱ALBERT 代表取締役会長
■各社の概要紹介
□㈱クラレ
繊維からスタートし、化学品を主に扱っている82才になる企業で
ある。2002年以来6期連続で増収増益で、企業文化は、「世の
ため人のため、他人(ひと)のやれないことをやる」であり、独創
的技術を市場ニーズに、マッチングさせることである。
・オンリーワン製品へのこだわり
生まれた時は、なんでもオンリーワン製品である。1950年繊維
製品の包装材フィルムをサングラスや液晶のフィルムに発展させた
が、これが現在の大黒柱である。常に新しいアプリケーションを見
つけて市場開拓している。
・あくなき「創新」の実現に向けて
既存事業と新事業創出の双方を加速している。2002年4月に社
内カンパニー制を実施し、この年に増収増益が始まった。2007
年4月にCTO(チーフ・テクノロジィ・オフィサー)を設置し、
経営戦略と連動した技術力の強化で新事業の創出を加速した。
□㈱安川電機
創業者安川第五郎が、その父安川敬一郎の「産業を興して国の恩に
報ゆる」の志に基づいて設立し、あと6年で100周年を迎える。
創業者は創業の動機を「外国製品の模倣をもって足れりとせず、わ
が会社特有の設計製作をなすことに務め」優良な製品をもって販路
を拡大することを求めた。営業方針としては、「一般需要家諸賢に
対しては、誠心誠意一に(いつに)その満足にかなう」ように務め
るとした。
・環境の認識 ~社会環境の将来予測~
時代は、人とのかかわりとエネルギー問題が重要になっており、環
境変化と技術動向に着眼して開発基本方針としている。
1.FA分野以外でのモーション制御技術の利用分野の拡大が重要。
2.高速ネットワーク、情報家電の普及。
3.電力の増大を補う自然エネルギーの有効利用、蓄電技術、省エ
ネ技術が重要になる。
4.この先10年で10~50ナノミクロンの領域が重要になる。
□㈱ALBERT
TDKで開発と企画を担当してきた山川氏は、2005年にネット
系のベンチャー企業を立ち上げ、インフォミディアリ※サービスを
事業化した。
※商品・サービス情報(information)と買い手と売り手の中間の
仲介業(intermediary)の略語で、1998年頃から、米国で現れ
始めた手法である。
・インフォミディアリを取り巻くトレンド検索から推薦へという動
きの中で、推薦エンジンやテキスト検索から感性検索が注目されて
いる。
・感性検索の特徴
1.具体的なキーワードがわからない時にも、感性にフィットする
画像やフレーズなどを選んでいくだけで検索できる。
2.キーボード操作が苦手な中高年層でも、マウスやタッチパネル
などで入力することができる。
3.何を探したいか自分でも分らない潜在ニーズを掘り起こすこと
ができる。
4.文字入力がしにくい、携帯端末やゲーム機器などでメリットが
大きい。
5.文字を使わないので言語を選ばずグローバル展開がしやすい。
・徳島大学北研究室との共同開発の類似画像検索システム「SUD
ACHI」商品画像の背景部分を無視し、対象となる商品部分のみ
から特徴量抽出を行ない、多数の商品の中から、色、タクチャ(模
様)、形状、カテゴリの重み付けをした上で類似画像を検索するシ
ステム。
■パネルディスカッション
金融、原油高、環境と暗い話題が多いが、人、物、金のリストラを
バネとし、これまで伸びてきた。いま、市場環境を打破するイノベ
ーションが必要な時代である。
□研究開発とマネージメント
・㈱安川電機:
社内をコアグループ化し、顧客を見えるようにして、求められるア
プリケ-ションを検討している。枠組みを示すが何をやりたいかは
自分で考えさせる。
・㈱クラレ:
事業戦略と一体化させ、人をいかに活性化させるか、実現の方法論
を示すようにしている。研究開発は、いまできないことをできるよ
うにする動機付けと、モチベーションを上げることが大切である。
現在のパラダイムをやりながら、環境エネルギーなどへの新たなパ
ラダイムシフトが必要になる。
・㈱ALBERT:
経営者は方向を示し、ビジョンを語る環境を作ることで、自分の役
割は方向性を示すことと、お茶くみと思っている。組織になじまな
い人間を集め、突出した考えを持った人をマネージメントする。情
報が共有化されすぎると、思いきった開発ができない。
□働き易い現場や人の評価の問題
・㈱ALBERT:
社長、取締役を含め、14名で研究開発、企画に携わっている。イ
ンターシップ制度などで学生の力をかりている。学生のパワーは、
潜在能力、突発力がある。
・㈱安川電機:
特許の取得の評価もしているが難しい。ロボット、モーター、半導
体など、ビジョンは一人の技術者だけのものでない。自分がやりた
いことがやれているか、やらせてあげているかが重要ではないか。
ロボットの研究を始めてから35年になる、成果がかなり先にでる
ので、別の評価が必要である。
・㈱クラレ:
成果は待てるが人の評価は待てないので、きちっとした評価が必要
であり、そうでなければ頭脳の流出になる。現在の仕事に対する処
遇だけでなく、過去の実績に対する処遇も考えるべきである。
□他社との連携について
・㈱安川電機:
新しい技術で同業と連携するのは難しいので、将来を考えたり異業
種分野での社会インフラレベルで連携を進めるべきである。
・㈱クラレ:
M&Aは積極的に行っている。技術を買うM&Aはあまりやられて
いないが、これからは重要になると思う。マーケットイン型では自
社の技術だけでは難しい。
・㈱ALBERT:
2000年にインタースコープをヤフーにM&Aされたが、社員の
幸せを優先することが重要である。
□イノベーションの方向性
・㈱ALBERT:
WEB3.0の中での量の拡大、情報の拡散という状況での情報サ
ービスの個別化、パーソナリゼーションが重要で、自動的にパーソ
ナイズされた情報商品が重視される。
・㈱安川電機:
小型化、複合化が重要になる。半導体の実装技術、パッケージ技術
など、半導体メーカーから我々に移り、高温で動作する半導体高熱
の材料技術などで材料メーカーとの連携が必要となり、技術領域が
広がる。
・㈱クラレ:
化学業界は、商品を作るところが顧客であるが、新たな材料の要求
がくるので、顧客のイノベーションに対して素材をつくることにな
る。資源問題、環境問題、温暖化対策などを前提に考えると、エネ
ルギー革命というイノベーションがなければダメである。
京増弘志 かわら版 NO.1830 より
■MBI研究所の今井さんから「自分ごとのレベルは永遠」にコメ
ントをいただきました。京増さんのご紹介していただいた横川電機
、クラレ、ALBERTなどのイノベーション実践企業も「自分ご
との水準向上が組織文化になっているのでしょうね。今井さんの言
われるように、毎日でお客様や人との出会いの仲で、自分ごとの水
準を進化させている。そのような人間力がないと環境・^エネルギ
ー・金融不安など次々に起こる変化をチャンスとして考えて行動開
発は出来ないですね。(近藤)
●「自分ごと 顧客のビジョン 創り出す」 ありたい姿
■近藤先生 お世話になります。
「自分ごとのレベルは永遠」は、なるほどですね。
また、新たな気付きをいただき、ありがとうございます。
お客様や人との新たな出会いのたびに、新たな自分ごとが求められ
るのかも知れません。
ビジョン・戦略発想によるMBOを全社展開し始めて数年経ったこ
ろから、「自分が目指すお客様のビジョン(ありたい姿となりたい
姿)」を創り始めました。すると、お客様が目指しておられる事業
に貢献するという意味が明確になりました。
1.お客様自身が実践される戦略行動の理解が深まり、自分に期待
されている行動開発がみえてくる
2.すると、お客様の現状の姿と自分の現状の姿の見方を変えざる
をえなくなる
3.「お客様が新たな戦略行動を開発し、スピーディに実践する」
に貢献するための自分ならではの戦略行動もみえてくる
弱みや問題にばかり目を向けていては、前に進めなくなります。
何が何でも強み・持ち味を活かして、動く人から動かす工夫につな
げていく。
(直接的に、動かない人、動きたくない人を動かしたくなるのを、
ぐっとこらえることが大切なのですが、これがなかなか許されない
のですね)
最初は無理だと思えるような行動でも、実際にやりはじめると、今
までにはなかった変化がどこかに現れます。
「何を、どのタイミングで、どのように見せれば…」という、その
お客様にだからこそ効果のある「見せる化」を楽しめるようになり
ますね。とはいっても、実際は四苦八苦の連続でしたが、また味わ
いたいものですね。 MBI研究所 今井 雄二
■昨日のMOT改革実践論では受講生30名全員の2ヶ月前の4画面+
振り返り+これからの4画面の発表を行いました。すばらしい発表
で嬉しかったです。一人2分間での発表でしたが一人ひとりの個性
と思いが見え始めました。お互いの4画面の点灯と変化と成長が見
える化できて、マインドイノベーションの実践の場になりました。
90分講義で全員発表は今回初めてですが、お互いの2ヶ月間の変化
と成長が行動開発の実践から気づくことが出来て、自己改革の実
践体験が出来ました。これからも全員が自分4画面の継続をしてく
れると嬉しいのですが・・・。私自身も二ヶ月前の4画面とYWT
そしてこれからの4画面を改定しました。成功の宣言文ブログの4
画面美術館に展示させていただきます。皆さんとの交流で顧客4画
面の実践支援が大切なことを発見できました。成功の宣言文コミュ
ニティも産学診官NPOの5軸連携の改革実践コミュニティになっ
てきました。おかげさま毎日で進化感を実感させていただいており
ます。皆さんとともに改革実践がライフワークとして継続をさせて
いただきたいと存じます。ありがとうございます。(近藤)