■「成功の宣言文」文庫は第一巻「四画面思考」に続いて、第二巻
「元気の出る俳句」が発刊されています。「成功の宣言文」文庫の
購入は下記ブログより可能です。
http://www.success-poem.com/book.htm
■のと共栄信用金庫の大林重治理事長による「のと七尾人間塾」第
5講が行われました。大林理事長とは経済再生の改革実践活動など
でいろいろさせていただいておりますが、じっくりお話をお聞きす
るのは今回が初めてです。大林理事長のお話は、自分の知っている
ことや思っていることをお話しているのでなく、実践されてきたこ
とをお話されています。自然体で誠実真摯に改革実践をされておら
れ、塾生の実践力向上に直結いたしました。大林理事長のお話にあ
ったようにような改革実践人材を増やすことが人間塾の役割と気づ
きました。さっそく、お話を4画面思考してみました。大林理事長
の4画面と自分の4画面を比較してみると、「まけない」「ぎりぎ
りまで頑張る」「ネバーギブアップ」「全員ボランティア」など学
ぶことが多いです。ありがとうございました。(近藤)
●「老木は 倒れてからも 花さかす」 現状の姿
■のと七尾人間塾第5講「地方経済における企業の役割」
のと共栄信用金庫 理事長 大林重治
□現状の姿
「上り坂と下り坂そしてまさか」
小泉首相は「人生は上り坂があり、下り坂がある。そしてまさか
がある。」といわれた。第一の「まさか」が「理事長」をやって
もらいたい、第二の「まさか」が「のと地震」。
「無理なら辞表」
トップに理事長は君にやってほしいといわれたのは、第一の「ま
さか」です。先輩がおられる中で本当に「まさか」で、当時は金
融危機で「無理や」と家内も言っていた。「無理になったら、辞
表を出そう」と思って、やってきて7年たった。
「きづな」
もう一つの「まさか」は能登半島地震で、「まさか」この地にあ
んな大きな地震があるとは思わんかった。非常に悲惨な状況下に
置かれた。失ったものは計り知れないものがあったが、しかし、
捨てるものばかりだろうか。能登の人たちはお互いの「きづな」
がむすばれ、大変、得がたい気づきをした。
「お宝があった」
崩壊したお寺からご神体を運び出すことになり、始めてみること
ができた。ちらとご神体を見ることができたが、本当にきれいな
像でした。私も先代も見たことはないお宝が近くにあった。能登
にはお互いの「きづな」があり、「強いもの」があることに気づ
いた。
「心臓が腐るのが分からない」
「爪先の膿むのがわかるが心臓の腐るのが解らない」。虫の目で
見ながら、遠くを見る。爪の先が腐ってくるのは分かるが心臓が
腐るのがわからないのです。虫の目と鳥の目が必要です。
□ありたい姿
「謙虚誠実」
中学の時に父が無くなって大学はいけなかった。理事長に指名さ
れたのも青天の霹靂とはこういうことで、自分の決意したことは
「謙虚誠実」でありたい。「われ以外わが師」「裸の王様にはな
りたくない」「お客様からはなれた経営は避ける」「ネバーギブ
アップ」などを大切にした。
「得るものがある」
地震の日は職員の結婚式が予定されていた。ぐらっときた時に頭
によぎった事は「いよいよ東海大地震がおこった、その余波が能
登へ」と思った。大変なゆれで、物が落ちてきて怖かった。結婚
式場に電話して、無いのを確認して会社へでた。延期された結婚
式で新郎が、「忘れてはならない日になったが、この災害で絆が
生まれた。捨てるものばかりでなく得るものもある」とスピーチ
をし心を打たれた。
「企業市民」
経済同友会でもCSRを提案し企業市民を目指そうとしている。
松下電器のヒーターの回収は一人ひとりに向き合っている。地域
とともにある企業市民。儲ければいいというのが行き過ぎると企
業倫理の欠如につながっていく。
「あるもの探しとあるもの生かし」
いつも、近藤先生の言われるように、無いものをもとめるのでな
くあるものを探していく。無いものをねだりでなくあるものを探
す。足元には経営のヒントがごろごろころがっている。
「企業市民を目指す」
目先の成果よりも遠大な目標の達成で郷土の繁栄にための企業市
民を目指す。地域の発展はいずれは企業や自分に回ってくる。地
域の発展なくして企業の発展はない。
「愛情があるものが美味しい」
帝国ホテルの村上料理長は、一番おいしい食べ物はおかあさんの
つくったものでそこには愛情があるといわれた。愛情があれば製
品もサービスも魅力的なものになる。
□なりたい姿
「一人ひとりが前向きに」
今必要なのは心のデフレからの脱却。マイナス思考はやめる。悲
観的になったからといって、だからどうなるのか。求人倍率が七
尾で1、石川県全体では1.4、金沢・加賀は1.5で、奥へい
くと0.5をきっているところもある。事業者が減少し、商工会
議所も2000人の会員をキープしようとしているが減っている
。主な原因は廃業が多い。だから七尾はだめだと思っていてはマ
イナススパイラルに入る。一人ひとりの考え方を前向きで考える
ことが大事です。
「子育て支援」
能登信用金庫は地域密着型の金融で子育て支援を重視している。
長い付き合いの中から金融のお付き合いをしていく。それがほん
とのものかどうかが試されている。できるだけ前向きに対応する
ということをさせていただいている。
「まけるな能登」
震災の際にキャッチフレーズは頑張れ能登がいいと思っていたが
、頑張れでは第三者の言葉で、もっと自分ごとでやろうというこ
とで、「まけるな能登半島」にした。「まけるな能登半島」で5
0億を完売した。一万円札1000枚をもってきて、預金された
おばあちゃんもいた。北島三郎さんは歌だけでなく、しゃべりも
上手で私も感動し、皆さんに楽しんでいただいた。
「学習する企業文化の醸成」
最後は人である。「のとしんカレッジ」や「自立型人材育成」な
どで学習する企業風土を醸成している。
「なにもかも自分で」
企業にしても「地域あっての企業」で目先の成果より「遠大な目
標」を考えることです。のとしんでは「地域ボランティア」を全
員でやっている。地域奉仕は無償の奉仕で手袋にしてなにもかも
自分です。見返りを求めるものでなく、草をかってきれいになれ
ば気持ちがいい。
「後で利益は帰ってくる」
富山のクスリ売りは先につかっていただいて、あとで利益は帰っ
てくる。
□実践する姿
「絶対にあきらめない」
私は父が早くなくなって「苦労」という二文字が付きまとう下の
人生を送ってきたので、「絶対にあきらめてはだめ」「やれるこ
とをとことんまでやろう」を信条にしてきた。
「激減に歯止め」
能登半島の人口減少はとまらないが、急激な人口減少は大きな問
題を残す。いかにブレーキをかけるか。2030年には37%が
減り、能登半島で人口が24万であるが14、万になる。激減す
るのをいかに歯止めをかけるかを企業でも考える。企業市民とし
当然の考えです。
「のとしんカレッジの開講」
最後は人づくりで、複数コースで勉強している。人材の育成はど
んなに苦しくてもかかせない。人間塾の皆さんも熱い思いを持っ
て望まれている。この地の会社の皆さんの大きな活力になると確
信している。
「自立型人材育成」(チャレンジマルコポーロ)
人材育成のやりかたとして「チャレンジマルコポーロ」がある。
3日間、7万円で自分でアポイントメントを取ることからやる。
受け入れてくださる金融機関さんがでてきた段階で人事からお願
いする。体験をしながら知識を自分のものにしていく。レールを
引かれた中でなく自分で体験する。これも私が考えたのでなく京
都の職員が尋ねてきて、のっけから理事長にあいたいといわれた
。京都の信用金庫はそういうことやっていた。これからAPAホ
テルの女社長に会いに行くといっていた。それなら私もやろうと
思って始めた。
「ぎりぎりまで頑張る」
山へ上るのが好きであるが、倒れた桜の老木から桜が咲いていた
。そんな状態では花をさかせようとは思わないのに見事に咲いて
いた。ぎりぎりまで頑張る。極限まで頑張る。現代はあまりにも
こらえしょうがない。そんなこらえ性の無さが、健全な事業をだ
めにする。とことんまでやろうという気持ちがだんだん薄れてい
る。ネバーギブアップです。
「理想を失ったとき老いる」
「年を重ねるだけでは人は老いない、理想を失ったとき初めて老
いが来る」。87歳の先生から「学びと感動を求めて」というお
話を聞いた。この先生は87歳なのにイキイキしている。99才
の白寿まで元気で生きられると思ったが、誰がお祝いをやるのか
。そのときに私は生きているだろうか・・・。
のと共栄信用金庫 理事長 大林重治
■JAIST近藤研を卒業して経営コンサルティングをされている金
万坤さんから、近況のご連絡をいただきました。学生にしても社会人
にしても一緒に改革実践を学んだメンバーがアチコチで活躍されてい
ることは本当に嬉しいことです。北京で二つ目のプロジェクトに入っ
たようです。ずいぶん成長されたと思います。近いうちに会うのが楽
しみです。知識科学や近藤研のM1もコンサル志望が多いので是非、
後輩へのアドバイスもお願いいたします。改革の実践において「事実
で事実を変える」のが大切ですね。(近藤)
●「二つ目の プロジェクトかな 北京にて」 現状の姿
■近藤先生 ご無沙汰しております。2006年3月卒業生の金万坤です
。お元気ですか? ご無沙汰の挨拶で申し訳ございません。
社会人になって、一年半を過ぎました。2年目の人となり、後輩もで
きております。いまは入社してからの二つ目のプロジェクトに参画し
ており、北京に来ております。3ヶ月間の出張で、来て1ヶ月経ちまし
た。学生時代と違って、仕事の視点で中日の違いを考えることになり
ます。生活文化、仕事スタイル、ビジネス法制度、商慣習のなどで、
ビックリするほどの相違があったりします。
しかし、仕事を行う上
では、現場体験の大事さとコミュニケーションの大事さはどこも変わ
らないように思ってきております。教えていただいたことは、いつま
でも活用しております。ありがとうございます。
また、そのうち東
京に戻ることになりますので、もし、ご都合が合えば、一度お会いで
きればと存じます。他の同窓も含めて、一度集まればと思います。宜
しくお願いいたします。取り合えず、ご無沙汰のご挨拶がたがたお礼
まで。これから寒くなりますので、風邪引かぬようお願いします。
金 万坤